問題2 次のうち、ICD-10において、解離性(転換性)障害に含まれているものとして、正しいものを1つ選びなさい。
1 トランスおよび憑依{ひょうい}障害
2 強迫性障害
3 パニック障害
4 身体化障害
5 離人・現実感喪失症候群
専門科目「精神疾患とその治療」問題02
今回は第22回(令和元年度)専門科目「精神疾患とその治療」の問題02を解きます。
ICD-10ですね。
「WHOが出してるやつ」と習って、現場で目にするのは行政に出すような診断書に記入される疾患のコードくらい(統合失調症はF20台)です。
(アメリカの精神医学会が出してるのが、DSM)
細かい内容はよくわかりませんが、問題いってみましょー。
これから精神保健福祉士の国試を受ける方も、そうでない方も、気軽に過去問に触れることができますので、気軽に最後まで読んでくださると嬉しいです。
PSWパパの解答
1
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PSWパパの考え ← 認識が微妙・誤っているところは緑太字
1 これかなぁ
2 強迫は解離しないですよね
3 パニックも解離はしない
4 身体のことに置き換えるやつだけど、これを解離とは言わないでしょう
5 うーん、これは迷う
5と悩むけど、1かなぁ
正答
1
よかったー
調べてみる
- 「疾病、傷害及び死因の統計分類」(厚労省HP) / ICDのABC(厚労省)
ICD-10は「国際疾病分類」の第10版。様々な疾病を分類していて、疾患にコードをつけてます。先ほど「統合失調症はF20台」と書きましたが、この「F」が「精神及び行動の障害」というカテゴリーであり、F00〜F99まで精神科関連の疾病が分類されてます。その中で統合失調症は、更にF20〜F29の間で分類されてます。
厚労省HPに「現在、国内で使用している分類は、ICD-10(2013年版)に準拠しており」とあるので、行政に出す書類にはICDコードで記入する、ということになるんですね。 - ICD-10における解離性(転換性)障害(ICD10対応標準病名マスター)
F44台が解離性(転換性)障害ですね。F44.3にトランス及び憑依障害とあるので、1が正解になります。 - 解離性障害(都立松沢病院HP)
HP中に「離人症性障害」とあり、選択肢にも「離人・現実感喪失症候群」とありましたが、ICD-10ではこの「離人・現実感喪失症候群」はF48.1に分類されています。なので、ICD-10では「離人・現実感喪失症候群」は解離性障害とは異なる位置付けがなされてます。
※F40台は「神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害」というカテゴリーですので、この大きなカテゴリー内に双方あります。 - 選択肢のICD-10コード(F40-48「神経症性障害,ストレス関連障害及び身体表現性障害」)
1.トランスおよび憑依障害
F44.3
2.強迫性障害
F42台
3.パニック障害
F41.0
4.身体化障害
F45.0
5.離人・現実感喪失症候群
F48.1
次回は 第22回 専門科目 問題03 をやります
これは覚えるものではないから、間違ってても良いでしょう。
WHOが決めた分類なので、この問題で間違うのは仕方ない気がします。
実際、私も5と迷って当たっただけだし。
でもICDを少し調べただけで、興味出てきちゃいましたね。
ICDも読んでいこうかなぁ。
まだ欲張らないで地道にいける範囲にしときますが・・・
でわ、次回も頑張ってまいりましょー!
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