問題3 次のうち、心的外傷後ストレス障害(PTSD)の典型的な症状として、正しいものを1つ選びなさい。
1 アンへドニア
2 多重人格
3 疾病恐怖
4 考想吹入
5 的外れ応答
専門科目「精神疾患とその治療」問題03
今回は第22回(令和元年度)専門科目「精神疾患とその治療」の問題03を解きます。
PTSDの典型的な症状、ですか。
うーん。どーかなー。
まぁ問題いってみましょー。
これから精神保健福祉士の国試を受ける方も、そうでない方も、気軽に過去問に触れることができますので、気軽に最後まで読んでくださると嬉しいです。
PSWパパの解答
1
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PSWパパの考え ← 認識が微妙・誤っているところは緑太字
1 わからないけど、他が違う気がするので
2 PTSDになると多重人格になる、ということではない
3 疾病恐怖…、なんか違う気がする
4 これは統合失調症の症状ではないか
5 PTSDになると的外れ応答をよくする、ということではない
正答
1
おー、知らないのは恥ずかしいことなのかもしれないけど、よかったー
調べてみる
- アンヘドニア(国立精神神経医療研究センター 認知行動療法センターHP)
無快楽症・快感消失のことで、「うつ病に限らず様々な疾患(例えば、統合失調症、強迫症、外傷後ストレス障害など)においてもみられる症状です」とあります。
(認知行動療法は主にうつ病を対象とした療法ですが、アンヘドニアはうつ病だけではなく、PTSDなどの疾患でもみられる、と紹介されてますね) - PTSD(みんなのメンタルヘルス 厚労省)
「PTSDのサイン・症状」のところに「突然、つらい記憶がよみがえる」「常に緊張が張りつめている」「記憶を呼び起こす状況や場面を避ける」「感覚が麻痺する」「いつまでも症状が続く」とあり、これらが腫瘍症状ということでしょう。この「感覚が麻痺する」というのがアンヘドニアになります。 - 多重人格(「解離性障害」松沢病院HP)
「衝撃的な出来事、事故、災害などの体験や目撃などの極度のストレスが引き金となって突発的に発症する、幼少期の虐待や、あまりにも耐えがたい心理的葛藤から、相容れない情報や受け入れがたい感情を意識的な思考から切り離さざるをえなくなって発症する」とあり、PTSDと同様の引き金で解離性障害も発症すると言う説明になってます。ですので、PTSDも解離性障害も、出来事に対して起こる反応であり、PTSDの主要な症状として解離性障害があるわけではありません。 - 疾病恐怖
自分病気ではないか、と思ってしまう状態(「心気症」とどう違うのかはわかりませんが、同じようなイメージです) - 考想吹入(思考吹入 コトバンク)
統合失調症にみられる思考障害の一種ですね - 的外れ応答(ガンザー症候群 コトバンク)
ふーん。そうなんだー。
次回は 第22回 専門科目 問題04 をやります
勉強になりました。アンヘドニアって実務で聞いたり見たりしたことなかったなぁ。
選択肢の語句が、検索しても違う語句で出てくるから異なりますが、同じ意味ですので。
いやぁ知識を補強・アップデートするのは大切ですよね。
でわ、次回も頑張ってまいりましょー!
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