問題16 精神作用物質の乱用対策及び使用者への援助に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
1 有効な外来治療として、ワークブックとマニュアルを用いた集団認知行動療法プログラムが開発されている。
2 大麻は、麻薬及び向精神薬取締法で使用と所持が規制されている。
3 ハーム・リダクションとは、薬物使用を厳罰化することで、その流通量を減らすことを目的とした政策のことである。
4 薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予制度とは、一定期間服役させた後、残りの期間を社会復帰促進センターで処遇するものである。
5 覚せい剤取締法違反は、「医療観察法」における重大な他害行為とされる6罪種の一つである。
(注) 「医療観察法」とは、「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」のことである。
専門科目「精神保健の課題と支援」問題16
今回は第22回(令和元年度)専門科目「精神保健の課題と支援」の問題16を解きます。
「合法ドラッグ」がニュースになった時があったと思うんですけど、あの時やはりそういう理由での入院ケースが続いた記憶があります。
ケースによって、家族としては寝耳に水だったり、はたまた「またか」という感じだったり…。
でわ問題いってみましょー。
これから精神保健福祉士の国試を受ける方も、そうでない方も、気軽に過去問に触れることができますので、気軽に最後まで読んでくださると嬉しいです。
PSWパパの解答
2
PSWパパの考え ← 認識が微妙・誤っているところは緑太字
1 うーん、そんなカチッとしたものに参加するのでしょうか?
2 これじゃないか?
3 わからないけど、厳罰化で流通量が減るとは思えない
4 全くわからない…
5 違います
正答
1
ガーン、無知ゆえの全否定…
ひどい…
調べてみる
- SMARPP(Wikipedia)
- 大麻(Wikipedia)
- 大麻取締法(e-Gov法令検索)
- 麻薬及び向精神薬取締法(e-Gov法令検索)
- ハーム・リダクション(Wikipedia)
- 「薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予制度とは」(依存症対策全国センターHP)
- 薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予に関する法律(e-Gov法令検索)
- 「医療観察法について」(NCNP HP)
選択肢1
前掲の、SMARPP(Wikipedia)が、外来における集団認知行動プログラムです。「スマープ」かぁ。聞いたことあるわぁ。
選択肢2
前掲の、大麻(Wikipedia)内に、
<日本では大麻取締法における規制薬物だが、その扱いは国により異なる。>
とあります
選択肢3
前掲の、ハーム・リダクション(Wikipedia)内に、
<ハーム・リダクション(英語: harm reduction)とは、個人が健康被害や危険をもたらす行動習慣(合法・違法を問わない)をただちにやめることができないとき、その行動に伴う害や危険をできるかぎり少なくすることを目的としてとられる、公衆衛生上の実践、指針、政策を指す。主に嗜好・依存症に対するものを指し、直訳すれば「害 (harm) の低減 (reduction) 」となる。>
とあります。
選択肢4
前掲の「薬物使用等の罪を犯した者に対する刑の一部執行猶予制度とは」(依存症対策全国センターHP)をみてみると、保護観察所によっておこなわれるものですね。
選択肢5
前掲の、「医療観察法について」(NCNP HP)内「対象」の箇所に、
<重大な他害行為を行ったが、心神喪失等と判断され、実刑を免除された者
1)殺人、傷害、放火、強盗、強制性交等、強制わいせつの6種類(傷害は重いものに限り、傷害以外は未遂を含む)。医療観察法の対象になる行為という意味で、「対象行為」といいます。>
とあります。
次回は 第22回 専門科目 問題17 をやります
集団認知行動療法。スマープ。
だめだぁ。ちゃんと知ってないと。
いやー、すいませんでした!
切り替えることしかできませんので、
次回も頑張ってまいりましょー!
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