問題67 事例を読んで、S市福祉事務所のM生活保護現業員の支援に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Aさん(30歳、女性)は、会社員として働いていた3年前に乳がんと診断された。仕事をしながら治療を受けることが困難であったため会社を退職し、現在、生活保護を受給し、S市福祉事務所のM生活保護現業員による支援を受けている。約1年間の治療を経て、現在はパートタイムの仕事ができる程度に体調が回復しており、検診の結果、「軽労働」が可能と診断された。そこでAさんは、体調に合わせて働ける職場での再就職を希望している。
1 日常生活自立を図るため、Aさんに被保護者就労準備支援事業の利用を促す。
2 Aさんの同意を得て、公共職業安定所(ハローワーク)と福祉事務所が連携した就労支援チームによる支援を行う。
3 Aさんの同意を得て、公共職業安定所(ハローワーク)に配置される就職支援コーディネーターに職業相談・職業紹介を依頼する。
4 Aさんの同意を得て、福祉事務所に配置される就職支援ナビゲーターに公共職業安定所(ハローワーク)と連携した支援を依頼する。
5 Aさんの同意を得て、S市において生活困窮者自立相談支援事業を受託している社会福祉協議会に、被保護者就労支援を依頼する。
科目「低所得者に対する支援と生活保護制度」 問題67
今回は第23回(令和2年度)「低所得者に対する支援と生活保護制度」の問題67を解きます。
病気の治療で退職し、経済的には生保(←生活保護の略)受給となった方の、その後の就労に関する問題ですね。
問題文中に「M生活保護現業員による支援を受けている」とありますが、現実問題として、生保ケースワーカーはそれなりの数のケースを抱えるから「支援」といっても本当に人それぞれです。単純に時間が足りないはずです。
まぁ反対に、自分たちも相手からは同様に思われてるでしょうが…
でわ、いってみましょー。
これから精神保健福祉士の国試を受ける方も、そうでない方も、気軽に過去問に触れることができますので、気軽に最後まで読んでくださると嬉しいです。
※「福祉行財政と福祉計画」問題42からは、それまでと構成を変え、冒頭より問題文→PSWパパの解答→PSWパパの考え→正答→調べてみる、という流れにしました
PSWパパの解答
4
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PSWパパの考え ← 認識が微妙・誤っているところは緑太字
1 「自立を図る」ということではないのでは?
2 現時点でハローワークとのチームというのは話が大きいかなぁ
3 2と同じだけど、無くはないかなぁ
4 これが一番マイルドだと思う
5 「生活困窮者自立相談支援事業」ではないですね
4で
正答
2
いやーーー、そうなんだーーー
調べてみる
- 生活保護受給者等就労自立促進事業(厚労省)
↑色々調べたら、この問題は、この事業を頭に入れて考える必要があるようです
選択肢1 被保護者就労準備支援事業(厚労省)
冒頭の文章に「(…中略…)就労意欲が低い者や基本的な生活習慣に課題を有する者等の支援を充実させるため、これまで実施してきた就労意欲喚起支援事業等を再編し、生活困窮者自立支援法に基づく就労準備支援事業に相当する事業として被保護者就労準備支援事業を実施することとした」
とありますね。
選択肢3、4 就労支援コーディネーター(厚労省)/就労支援ナビゲーター(厚労省)
いずれも、ハローワークに配置されてますね
選択肢5 生活困窮者自立支援制度(厚労省)
これは、生活保護を受給していない方が対象です
今回は、選択肢内のキーワードを調べただけでは解説的なものになりませんでした。
おそらく「チーム支援が大事」ということなのでしょう。
「3」「4」はM生活保護現業員が誰かに依頼してる“だけ”で終わっているので、それよりはMさんも含めてチーム支援をする「2」が適切ということなのかもしれません。
次回は 午前の問題 問題68 をやります
今回は消化不良で申し訳ないです。
私のイメージの中では、「2」というのはなんか気が進まないです。
がしかし! 私の気が進もうが進むまいが、正答は「2」ですから、「2」が適切だという感覚を持っていくこととしましょう。
あまり考えるな。
次回も頑張ってまいりましょー
→ 午前の問題 問題68 へ
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