次の事例を読んで、問題52から問題54までについて答えなさい。
〔事例〕
Dさん(62歳、男性)は、和食店で働いていた25歳の時に統合失調症を発症した。入退院を繰り返したが、40代以降は母親と同居し、通院のみで病状も落ち着いていた。Dさんが55歳の時に同居の母親が亡くなって、一人暮らしとなったために生活が乱れて妄想がひどくなり、精神科病院に入院となった。その後、Dさんは相続した自宅を不本意ながら売却することになった。Dさんは、入院後も何度か病状が再燃し、5年が経過した。新たに病棟担当になったE精神保健福祉士がDさんと面接すると、Dさんは、「自分は長男だから家を守っていくつもりだった。弟に『兄さんのこれからの生活のためにも売却した方がいい』と押し切られた」と感情的に語った。(問題52)
Dさんは、E精神保健福祉士との面接を通して徐々に落ち着きを取り戻し、主治医より退院の話も出るようになった。そして、「一人暮らしをしてみたい」と話し、退院を希望した。入院中の服薬や食事などの管理は看護師が行っていたが、「今はいい状態なので、帰る家さえ決まれば退院できると思う。一人暮らしは初めてだが、料理はできるし、なんとかなる」と話した。E精神保健福祉士は、本人も参加するカンファレンスで退院に向けた病棟での働きかけを検討した。(問題53)
Dさんは、地域移行支援を利用し、グループホームの体験宿泊を繰り返しながら、退院準備を進めた。掃除やごみ出しに苦労していたが、半年後に退院し、ホームヘルパーに掃除や洗濯を手伝ってもらいながら一人暮らしをしている。また、自宅で料理を楽しんだり、地域活動支援センターの料理会に積極的に参加している。1年が経過した頃、相談支援事業所のF精神保健福祉士は、ホームヘルパーよりDさんが時々訪問日を間違えると報告を受けた。また、外来で何度も血糖値の高さも指摘された。Dさんも、「この前、道に迷ってしまった。コンロの火を消し忘れてしまった。今まではそんなことなかったのに」と言っており、F精神保健福祉士は本人と相談して、主治医を含む関係者とカンファレンスを開催することにした。(問題54)
問題54 次の記述のうち、カンファレンスで示された方針として、適切なものを2つ選びなさい。
1 糖尿病の専門外来につなげる。
2 ホームヘルパーは、Dさんに代わって買物や料理を行う。
3 困ったときの相談先をあらかじめDさんと確認しておく。
4 Dさんが道に迷うことが心配なので、外出を控えてもらう。
5 地域活動支援センターの料理会は火を扱うので、他のプログラムを勧める。
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科目「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」 問題54
今回は第23回(令和2年度)「精神保健福祉の理論と相談援助の展開」の問題54を解きます。
1年経って、精神保健福祉士も相談支援事業所の人が開こうとしてるカンファレンスですね。
それでわいってみましょー。
これから精神保健福祉士の国試を受ける方も、そうでない方も、気軽に過去問に触れることができますので、気軽に最後まで読んでくださると嬉しいです。
PSWパパの解答
1、3
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PSWパパの考え ← 認識が微妙・誤っているところは緑太字
適切なものを2つ
1 つなげて困ることはないですね
2 ピアサポーターと言われましても…
3 まぁ…そうですね
4 これは無いですねぇ
5 料理は楽しみですから、ね
1 と 3 で
正答
1、3
よかったよかった
調べてみる
今回は特になし
次回は 午後の問題 問題55 をやります
生活している当事者の支援は、支援者が途切れがち(行政は2年くらいでだいたい担当が変わりますからねぇ)なので、そういう状況でも安心して暮らせるプランが必要です。
でも、しっかりしたプランがあっても、結局それを支える人(=支援者)が変わってしまうと、絵に描いた餅になることもあります。
支援というのは、プランも必要だし、人も必要です。
両輪を意識した関わりが、私達には重要だと思います。
次回は新たな事例問題になります。
頑張ってまいりましょー
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