次の事例を読んで、問題70から問題72までについて答えなさい。
〔事例〕
Bさん(50歳、男性)は30代の頃に統合失調症を発症し、両親が自宅で面倒を見ていた。しかし、その両親が交通事故で亡くなると、病状が極めて不安定になり、最終的にX病院に2010年(平成22年)に入院した。入院後1年で病状は落ち着いたものの、退院が迫ると病状が悪化するなど、不安定な状態になることを10年ほど繰り返していた。
地域の相談支援事業所のC精神保健福祉士は、X病院からBさんについて紹介を受け、Bさんに話を聞いた。Bさんは、「退院はともかく、外の世界が今どうなっているかは知りたい。あと病院の外で食事をしてみたい」とぽつぽつと話した。Bさんは、「障害者総合支援法」における地域相談支援に基づくサービスを利用し、C精神保健福祉士と一緒に社会資源の見学をし、外出のついでに食事などをした。外出のたびにC精神保健福祉士は、Bさんに地域での暮らしをイメージしてもらえるように働きかけた。(問題70)
BさんはC精神保健福祉士と一緒に行動するにつれ、退院に興味を持ち始めたが、「身寄りのない自分は困ったときに誰にも相談できない。心細い」と不安を訴えた。C精神保健福祉士は、「障害者総合支援法」における地域相談支援に基づくサービスを紹介し、随時、退院後の相談に乗ることとした。(問題71)
退院したBさんは、両親から残された自宅で、上記の支援とホームヘルプサービスを利用して当初生活していた。しかし実際に一人暮らしをしてみると生活上の困難が思いの外大きいことが明らかになり、共同生活援助(グループホーム)を利用することになった。一旦はグループホームに馴染{なじ}んだかに見えたBさんだったが、そのうちC精神保健福祉士に、「人と一緒に暮らすのは自分にはどうしても向いていない」「にぎやかな感じが苦手」という訴えを漏らすようになった。そこでC精神保健福祉士は、Bさんと相談しながら改めて自宅での生活を検討した。その中で、ある法律の改正で2018年(平成30年)に新設された、居宅における自立した生活を営む上での支援を目的とし、原則1年の期限で訪問と適宜の相談を提供するサービスを利用することとした。(問題72)
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
問題70 次のうち、Bさんがこの時点で利用した制度の名称として、正しいものを1つ選びなさい。
1 行動援護
2 同行援護
3 機能訓練
4 地域移行支援
5 成年後見制度利用支援事業
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科目「精神保健福祉に関する制度とサービス」 問題70
今回は第23回(令和2年度)「精神保健福祉に関する制度とサービス」の問題70を解きます。
来ましたね。事例問題。
この事例問題を最後に次の科目へ行くようです。
やりますか。それでわいってみましょー。
これから精神保健福祉士の国試を受ける方も、そうでない方も、気軽に過去問に触れることができますので、気軽に最後まで読んでくださると嬉しいです。
PSWパパの解答
4
PSWパパの考え ← 認識が微妙・誤っているところは緑太字
1 うーん
2 うーん
3 うーん
4 これだ
5 なんでやねん
4です
正答
4
あざーっす
調べてみる
- 行動援護(WAM NET)
- 同行援護(WAM NET)
- 機能訓練
介護保険の通所介護(デイサービス)に「機能訓練」というものがあり、それのことでしょうかね。
デイサービス内で行われる「身体機能向上を目指す」ような訓練のようです。 - 地域移行支援(WAM NET)
- 成年後見制度利用支援事業(厚労省)
次回は 午後の問題 問題71 をやります
地域移行支援の活用って、どんどんやりたいけど、相談支援事業所のマンパワーもありますから、需要と供給がどうなんでしょう?というのはあります。
この支援を受けられる人と、受けられない人の不公平感と言ったらないですよ、ホント。
でも、資源なので活用したいですけどね。
それでわ、次回も頑張ってまいりましょー
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