次の事例を読んで、問題78から問題80までについて答えなさい。
〔事例〕
Dさん(70歳、女性)は、統合失調症で精神科病院に長期入院をしていたが、10年前に退院に向けた支援を受けながら地域に戻った。その後、定期的な通院を続け、「障害者総合支援法」に基づくY機関に通所しながらアパートで一人暮らしを続けている。Dさんには妹がおり、アパートの近くに住んでいて関係は良好である。Dさんは週3回通所しているY機関で、公園の清掃活動とお菓子の箱折等の作業を行い、月1万円程度の工賃を得ている。DさんはY機関と雇用契約を結んでいない。(問題78)
Dさんは、Y機関での工賃と障害年金を受給しながら生計を立てている。Dさんは安定した地域生活を送っていたが、最近になって日常の複雑な動作が難しくなり、運動能力の低下も顕著になってきた。Dさん自身もそのことを自覚し、Y機関のE職員(精神保健福祉士)に、健康面での不安を抱いていること、日常生活においても調理や家事も少しずつ大変になってきていることの相談をした。そこでE職員はZ相談支援事業所のF職員(精神保健福祉士)に担当者会議の開催を依頼した。Y機関ではDさんの作業内容の見直しを検討した。その結果、公園の清掃活動を中止し軽作業のみ行うこととなり、通所回数を週2回にすることにした。E職員は「障害者総合支援法」に基づき個別支援計画の変更を行った。(問題79)
F職員はDさんと面接を行い、Dさんの生活状況を確認した。元々Dさんは整理整頓ができていたが最近では体が思うように動かず、ごみ出しができなくなっていたことや、一人で調理をすることが難しくなっていたことが分かった。また、日常生活のサポートは妹に頼っていたことも分かった。F職員が介護保険サービスの利用を提案したところ、Dさんも妹も利用に前向きな回答をした。そこで、F職員はDさんの介護保険サービスの利用に向けて調整を行った。その後、Dさんは介護保険サービスの利用申請を行い、認定調査の結果、要介護1の判定が出た。(問題80)
問題79 次の記述のうち、E職員が行った個別支援計画の変更に関する説明として、適切なものを2つ選びなさい。
1 変更後、12か月に1回モニタリングをしなければならない。
2 変更にはDさんの妹の同意が必須である。
3 変更に当たっては、障害者職業カウンセラーが最終的な責任を持つ。
4 変更後の個別支援計画を、Dさんに交付しなければならない。
5 変更に当たっては、E職員はDさんと面接を行う。
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科目「精神障害者の生活支援システム」 問題79
今回は第23回(令和2年度)「精神障害者の生活支援システム」の問題79を解きます。
そもそも、70歳で公園の清掃というのは…
でも、うちの病院も定年過ぎてもみなさん元気だしなぁ。
40歳の私が言うことでもないか。
それでわいってみましょー。
これから精神保健福祉士の国試を受ける方も、そうでない方も、気軽に過去問に触れることができますので、気軽に最後まで読んでくださると嬉しいです。
PSWパパの解答
4、5
PSWパパの考え ← 認識が微妙・誤っているところは緑太字
1 モニタリングは半年に1回
2 妹は関係ない
3 障害者職業カウンセラーは、ここまでの話に登場してないから変
4 これ
5 これも
4、5ですよ
正答
4、5
きましたね
調べてみる
- 精神保健福祉士のための相談支援ハンドブック(日本精神保健福祉士協会)
→個別支援計画のことなど、書いてあります - 障害者職業カウンセラー(「職業リハビリテーションを担う人材」(厚労省))
→地域障害者職業センターにいる人のようです
選択肢1
モニタリングに関しては「柔軟に」対応するようで、私の思った「半年に1回」という決まりはないようです。
次回は 午後の問題 問題80 をやります
グループホームでは半年に一回やってたから、てっきりそういうものかと思ってしまってた…
選択肢の「妹」の登場は別にして、
「障害者職業カウンセラー」なんて名称を出されると
「え、これなのかな?」と思ってしまいますよね。
こういうのは嫌らしいわ。
はい、次回が最終問題です。
頑張ってまいりましょー
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